重症急性呼吸器症候群(SARS)について
 新たに人類を脅かす、新感染症、急性呼吸器症候群(SARS)について、私達はどのようない立ち向かったらいいのでしょうか。日々、不安にかられている人達に正しい知識を伝えて無用な不安に駆られないように、正確な情報を発信します。
 平成15411日までの間に、116例の死亡者を含む2890例が報告されています。SARSの初期症状は、インフルエンザを含む他の多くの疾患と同じです。世界中でこの病気の危険性に対する認識が高まり、公衆衛生当局の関心が深まったことで、疑い例のサーベイランスが充実し、迅速で正確な報告が行われるようになりました。 平成15411日の時点で、21カ国から報告されています。(WHOが公表したSARS伝播確認地域
 多くの国は輸入例のみで、二次感染は報告されていません。しかも、報告された疑い例のすべてがSARSと証明されたわけではありません。世界中から数多くの患者報告や、うわさが流れていますが、これらのほとんどがSARSと初期症状が良く似た、インフルエンザのような疾患の、毎年冬の時期に見られる流行に過ぎませんでした。SARSの報告患者数と、死亡者数の累計は、WHOのホームページで常に更新されています(SARSの海外発生状況
 このように、患者が報告された多くの国でも、国内での病気の拡大を示唆する情報は無く、一般の住民には感染の危険性がないと考えられています。
 4月1217時現在、日本ではSARSの確定例はありません。

(日本におけるSARSの疑い例等の報告状況
原因不明の重症急性呼吸器症候群の症例定義(厚生労働省)は以下とおりです 
○疑い例
2002111日以降に、38℃以上の急な発熱と咳、呼吸困難感などの呼吸器症状があり、かつ、@発症前10日以内に、原因不明の重症急性呼吸器症候群の発生が報告されている伝播確認地域に旅行したか、A発症前10日以内に、原因不明の重症急性呼吸器症候群の症例を看護・介護するか、同居しているか、患者の気道分泌物、体液に触れたかの、いずれかを満たす患者を疑い例としています。
可能性例
 疑い例であって、
@胸部レントゲン写真で肺炎、または呼吸窮迫症候群の所見を示すか、または
A原因不明の呼吸器疾患で死亡し、剖検により呼吸窮迫症候群の病理学的所見を示した患者を可能性例としています。

インターネットによる情報発信
診断治療方法のみならず、発生状況や良く尋ねられるご質問への回答などが掲載されています。

1.厚生労働省ホームページ
http://www.mhlw.go.jp/topics/2003/03/tp0318-1b.html
、又は
http://www.mhlw.go.jp/topics/2003/03/tp0318-1d.html

2.国立感染症研究所ホームページ
http://idsc.nih.go.jp/others/urgent/update.html
、又は
http://idsc.nih.go.jp/others/urgent/update03.html

3.厚生労働省検疫所ホームページ(海外渡航者のための感染症情報)
http://www.forth.go.jp

4.日本医師会
重症急性呼吸器症候群(SARS)に関する日本医師会の情報
5.原因不明の重症急性呼吸器症候群(Severe Acute Respiratory Syndrome;SARS
の報告基準(4訂版)
http://www.med.or.jp/kansen/sars/sars_teigi.html